にゃあ

趣味のプログラマーはマニュアルを書いてはいけない

プログラマーはマニュアルを整備するように求められる

CMSの世界(XOOPS, Drupal, Joomla)では、日本語のドキュメントが手に入るかどうかが普及の鍵と考えられています。実際に、海外のCMSを日本に持ってくるとき、CMS自体のローカライズと並行して、CMSのマニュアルを日本語に翻訳することも多いです。もちろん、日本産のCMSであれば、翻訳ではなくイチからマニュアルを作ることになります。

こうしたマニュアルの整備は、仕様を考えた者、つまりプログラマーが担うことが多いです。使い方に精通した者であればプログラマーに限りませんが、それでもプログラマーが非プログラマーを「ことば」で啓蒙する初期段階が必要になります。

プログラマーはマニュアルを書きたくない

しかし、プログラマーはマニュアルに関心がありません。私も含め彼らの関心は、プログラムを書くことです。決してマニュアルを書くことではありません。

加えて、商業プログラマーであれば、対価を貰いマニュアルを書くことは難しくありませんが、趣味となるとマニュアル製作はめんどくさく苦痛そのものです。日曜の貴重な時間を割いてマニュアルを書かなければならないとき、「もしこのマニュアルを作るための数時間をプログラムを書くことにさけたら……」と嘆くことさえあるかもしれません。

ここで、プログラマーは最大の葛藤に陥ります。プログラムを多くに普及・周知してもらうためには、マニュアルが必要であると考える一方で、プログラムを改良・増産することに時間を費やしたいと考えます。

プログラマーは言葉ではなくインターフェイスで語りかけよ

こうしたとき、プログラマーは良質のプログラムを作ることに専念すべきです。マニュアルを作るよりも、ユーザが直感的に操作できるインターフェイスを工夫すべきなのです。

なぜなら、マニュアルはプログラマーに大きなコストかけるだけでなく、ユーザにとっても必ずしも親切なものとは限らないからです。たとえば、安いインクジェットプリンターを買うと、網羅的に整備したマニュアル本がついてきます。それも、200〜300ページに及ぶものです。ところが、プリンターのインターフェイスは、せいぜい用紙をセットする場所と、2,3のボタンだけです。いくらマニュアルを欲するユーザにとっても、たったこれだけのインターフェイスに分厚いマニュアルは親切とは言えません。こうしたマニュアルは、雪山で遭難し眠ってはいけない登山客に良かれと子守唄を歌うようなものです。

一方、iPod touchはインクジェットプリンターよりも、複雑なしくみを持っていますが、iPodについてくるマニュアルは、紙一枚のシンプルなものです。シンプルだからしっかり読むかというとそうではなく、マニュアルも開かないままiPod touchを使い始める人のほうが多いと思います。これは、iPod touchのインターフェイスが直感的に操作できるよう工夫してあるためです。

プログラムを広めるためにはマニュアルは必要とされますが、プログラマーはマニュアルを詳しく書くより、直感に訴えるインターフェイスを実装すべきです。これにより、プログラマーの負担、ユーザの学習コストを抑えることができ、一石二鳥といった感じになるのです。


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