目は自分のものだから、砂が「入ってくる」とう言い方が妥当そうなものですが、実際は「入っていく」と表現するところが不思議だというお話です。
「砂が目に入った」を韓国語で言うと次のようになります。
모래가 눈에 들어갔다
この文で不思議なのは、ごみとか砂が目に入ったときに들어가다(つまり、入って行く)を使う点です。この文を直訳すれば「砂が(私の)目に入っていった」となるでしょうが、自分の目に対して「入っていく」は日本語では言わない表現ですね。「들어가다」の訳語としては「入る」なのですが、形態的に見ると들다(入る) +가다(行く)で「入っていく」なのです。들어오다(入って来る)を使いそうな気もしますが、朝鮮語では、砂は目に入ってゆくものなんです。
じゃあ逆に들어오다(入ってくる)は言わないのでしょうか。韓国人の知り合いに聞いてみたところ、言わないそうです。もし、仮に無理して「砂が目に入ってきた」のつもりで「모래가 눈에 들어왔다」というと不自然な文になるようです。